義母で精通する物語: 映画『君たちはどう生きるか』ネタバレ考察・解釈【随時更新】
昨日、公開初日のレイトショーで観てきました。声優と主題歌のネタバレは食らいましたが、それ以外は映画に関する事前情報ナシで。
ただ、タイトル元ネタの吉野源三郎の本は読んだことがありました。もう何年も前ですが。
以下、メモ
義母で精通する物語
ラスト、日常に戻る場面で、インコの白い糞尿が、義母の顔にもかかります。あれは完全に顔射。
主人公・真人の精液を、義の顔にかけているわけです。
チンコとインコ、言葉の響きも似ています。
青サギは陰茎
青サギは、異世界では面の皮を剥く、醜い鼻のおっさんと化します。
皮を剥く、つまり青サギは陰茎のメタファーです。
大叔父は理想に引きこもるオタク像
大叔父は、塔に引きこもって理想的な世界を築こうと目論みます。
その目論見はインコによって打ち砕かれますが、大叔父は引きこもって無邪気な理想を夢見るオタクなのです。
しかし監督は、作品で大叔父の世界をぶち壊し、主人公たちを現実世界へ引き戻す物語に、「君たちはどう生きるか」というタイトルをつけています。
これは、現実を生きろ、というメッセージだと考えられます。
現実世界へ戻るときに一緒に連れてきたのは、インコ、ペリカン、青サギ、義母という汚さです。
つまり監督は鑑賞者に、汚い世界で汚いヤツらと一緒に、それでも生きようや、と言いたいのではないでしょうか。
なんか汚い。だって主人公は義母でシコるし。それが現実。で、君たちはどう生きる?